約 1,225,100 件
https://w.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/765.html
前へ 鬼のような形相で生徒会室に入ってきた熊井さんは、まず、室内にいる全員の顔をぐるりと見渡した。 「いい?人の嫌がることをするとね、必ず自分に返ってくるんだから。 神様はちゃんと見ているの。わかった?」 うふふふ、憤る美女、何て素敵な横顔なんだろう。 だけどまだ、誰が“犯人”だかはわかっていないらしく、少し小首を傾げたあと、「よーし・・・」と気合を込めなおす熊井さん。 「そんなに言うなら、仕方ない」 「誰も何も言ってないよ、熊井ちゃん」 「まーさはそこで見守ってて!うち、今、人相学の勉強してるんだよね。将来は顔相師として食ってくつもり」 「ラッパーはどうしたんでしゅか」 「あー・・・。じゃあ、診断結果をラップで伝える的な」 「・・・なにあれ」 遥ちゃんが、苦い表情で熊井さんを見ながら耳打ちしてくる。 「熊井さん、素敵な方でしょう?」 そう答えると、ますます遥ちゃんの眉間の皺は深くなる。 正義感溢れる、素敵な先輩じゃないの。遥ちゃんたらわかってないんだから。 「よーし、では診断結果。 まず、お嬢様とまーさはクリア。優しさが滲み出てるからね。 あと、あなたも大丈夫」 私を指さした熊井さん、眼力を弱めて、にっこり笑いかけてくださった。 「あら、よかったです。うふふふ」 「ずりーよ、みずきちゃんだけ!てかあたしも違うんで!」 そんな熊井さんに猛抗議を仕掛けるのは、遥ちゃん。 「いやー、だって、あなたと舞ちゃんは・・・」 「おいコラ熊井、なんで舞が巻き込まれるんでしゅか」 「だって、どう見てもハンターの目をしてるし」 「まあ、そうなのかしら?もう、舞ったら・・・」 「なにがそうなのかしら?だよ!ちしゃとは何でも信じすぎ!」 あらあら、うふふふ。楽しくなってきちゃった。 私、何でここに呼ばれていたんだっけ?こんな生徒会漫才をライブで拝見できるなんて、なかなかないことだ。 「・・・よし、熊井ちゃんの気持ちはよくわかった」 しかし、いつまでもこう、とりとめのないやりとりを続けていられないのもまた事実で。 須藤生徒会長が、キリッと表情を引き締めて、ひとつ咳払いをした。 「いい?熊井ちゃん。私はこれから、物事の時系列を整理するために、自分が得ている情報を、一個一個言っていくからね。 ただし、誰かを責める意図はないから。何か気になることがあっても、まずは最後まで、私の話を聞いてくれる?」 ――やるな、まーさママ・・・ 萩原先輩の唇が、そう小さく動いた。 「うーん、でもぉ」 「誰が悪いかよりも、未来の事を考えるのが大事だからね。フクちゃんの言うとおり!」 ね?と私にウインクしてくる須藤先輩。・・・ああ、何て器の大きい・・・。 「んー、わかった!まーさがそういうなら、うちもそう思う!」 この通り、熊井さんも無条件で納得してくださったみたいですし。 個性派ぞろいの生徒会において、どちらかといえば控えめな印象だったけれど、とんでもない。 まず、勤まらないだろう。普通の心臓の持ち主では。 これは、私のオリジナル生徒会ペディアを更新しておかなければならないみたいだ。 「じゃー・・・まず、ね。最大の争点になると思うんだけど」 須藤先輩は起立して、小もぉさんたちのところまで歩いていった。 「宮本さんのコートを踏んづけて、足跡をつけたって、あなたたち。 本当なの?」 「それは・・・」 佳林ちゃんがぎゅっと目をつぶって、千聖お嬢様の腕にしがみついているのがわかった。 誰も何も言わない。 あんなに怒っていた遥ちゃんも、熊井先輩も(こちらはもしかしたらただ単にもう飽きt)。 じっと待つという、須藤先輩の姿勢に、みんなが無意識に倣っているかのようだった。 「・・・コートは、私が踏みました」 やがて、小もぉの中で、背の高い子がおずおずと手を挙げた。 「ほら見ろ、やっぱり・・・」 「遥ちゃん、だめよ」 「あべしひでぶ」 即座に手刀を御見舞いして黙らせる。 一瞬怯んだ小もぉの彼女も、それで再び口を開いた。 「でも、でも、わざとやったわけじゃないんです。 放課後、帰る準備してたら、教室の後ろのコート掛けから、佳林のコートが落ちちゃって。 それをうっかり踏んでしまったんです」 ――嘘くせぇ。 遥ちゃんが私にだけ聞こえるぐらいの声でつぶやく。 「そっか。でも、それなら手ではたいてあげれば、その程度の汚れは落ちたんじゃない?」 「それは・・・」 「・・・佳林に、あなたたちの気持ちに気がついてほしかったということではないかしら」 そして、しばらく口をつぐんでいたお嬢様が、小もぉさんたちに目を向けた。 いつものふわふわした声。だけど、どこか重く響いて、一番の部外者の私でさえ、少し緊張を覚えた。 「どうなのかしら」 「は、はい!」 「そう・・・。 それで、その思いは、じゅうぶんに伝わったようだけれど。佳林はさっき、私みたいな頼りない人間の前で、泣いていたわ。これで満足できたのかしら」 一瞬で、室内の空気が凍った。 怒鳴るでもなく、表情も変えずに淡々と喋り続けるお嬢様。 「故意ではなかった、と言うのだから、そうなのでしょう。 だけどね、佳林はあなたたちのことを、大切な友達だと思っているのよ。 それが、どういうことなのかわかるかしら」 「そ、そうだそうだ。お前らは、佳林の心を踏んづけたんだからな。わかってんのか(裏声)」 ――あらあら、遥ちゃんたら、健気な子。 当の本人たちはというと、すでに小もぉさんたちは全員青ざめて、ひっくひっくとしゃくりあげてしまっている。 無理もない。 遥ちゃんの追撃はともかく、お嬢様からの厳しいお言葉。そして、殺戮ピエロが降臨した状態の萩原さんにまで睨みつけられて、並みの人間じゃ、こんな状況は耐え切れないだろう。 佳林ちゃんはというと、涙目になって、うつむいている。 プライドの高いタイプであろう彼女の心境を想像すると、少々可哀想な気もするけれど・・・ふわふわと綿雲みたいに穏やかな千聖お嬢様に、ここまで庇われるというのは、それはそれでうらやましかったり。 「まあまあ、それぐらいにしてあげなさい」 そんな中でも、須藤生徒会長は、やっぱりあくまで落ち着いていた。こんな状況なのに、笑っている。 それは不謹慎とかじゃなくて、そうすることで、少しでも空気を柔らかくしようとする思いやりのように感じられた。 ちなみに熊井先輩は寝・・・深く目を閉じて、睡m・・・いや、何かじっくりと考えている御様子。 「・・・ごめんなさい」 「気にすることないっすよ(裏声)」 生徒会長の言葉で、千聖お嬢様もいつもの柔らかさを取り戻したようだった。 次へ TOP
https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/43.html
四月になり、いよいよアルバムイベントが間近に迫ってくる中、桜は見ごろを迎えてくれた。 アルバムイベントの前日、それはりぃちゃんの誕生日にあたる。 僕は『ジンギスカン』のイベントがあるりぃちゃんに簡単におめでとうメールを送った。 返信されてきたメールには、りぃちゃんから僕に対してイベントがんばってねという内容だった。 可愛い絵文字や最近流行の”ぁぃぅぇぉ”という使い方をしている言葉たち。 そのどれもがりぃちゃんらしさの溢れていて、自然とにっこりと笑ってしまった。 他人から見たら、携帯を見てニヤついて気持ち悪くみえるかもな。 「今日はいい天気になったね、ちさと」 「だね。こんなにいい天気だと、ワクワクするね」 「一番最初はうちらの出番だよ。そうしたら、唄いだすんだから前座としては重要だよ」 「コントの中で、舞ちゃんに身長を抜かれたことをネタにしなきゃいけない日がくるとはね」 「ちっさー、それも仕方ないんじゃない。君は『ちっちゃいね~可愛いねぇ』を地でいってるしさ」 「愛理、いってくれるね~ちっさーパンチだ」と、僕はコントで使うネタをいち早く愛理相手に使ってみる。 「本番では間違うなよ、パンチするのは舞ちゃんにだからね」と、愛理からはからかい半分に返してきた。 そして、今日はアルバムイベント当日で、よみうりランドでこれからアルバムを買ってくれた人たちに 感謝の気持ちを込めたイベントが始まる。 ちょっと風が強いけど、それでもこんなに晴れ渡った日に桜満開の中できるのは最高の気分だ。 まずは僕と舞ちゃん、愛理の三人のキューティーガールズの登場から始まり、コントをする。 台本はしっかりチェックしたし、本番で失敗したらアドリブを効かせていくしかないな。 何事もなくコントが終わるのが一番なんだけどね。 「よし、今日のイベントも頑張ろう。舞ちゃん、愛理、ね」 「ちさと~何まとめちゃってるの~」 「キューティーガールズのリーダーは私だからね」 僕らの出番であるコントを無事にすませ、いよいよ歌が始まっての本番になる。 これで、桜チラリでも唄ったら、よりいい記念になったのにな、と思いつつイントロがかかりだした。 この場所にはめぐがいた頃にもイベントで来たことがあり、思い出深い場所として記憶している。 めぐ、君がいなくなってすごく寂しいよ。 でもね、そんなにずっと悲しいばっかりじゃ℃-uteの応援してくれている人が悲しんじゃうから泣かないよ。 きっと今はめぐも僕らの事を応援してくれていると思うから、だから今も君の居場所はここにあるんだからね。 ほら、聞こえてこない? 皆が応援してくれる大きな声援がさ。 僕の目には今、会場を埋め尽くす人たちしか見えないよ。 MCの後は、僕と栞菜のスイーーツ→→→ライブを唄う番になる。 夢中で唄ってくるだけだから、気づいたらもう出番が終わってるような感じがある。 たぶん今日もあっという間に時間が過ぎていくんだろう。 「ちさと、ナイスだよ。いい歌声だったし、私は良かったよ」 「ありがとう、舞ちゃん。次は舞ちゃんだよ、頑張れ」 「応援しててよね、ちさと」 「うん、バッチリ応援するよ」 僕と舞ちゃんはハイタッチをしてすれ違い、お互いを称えあって励ました。 舞ちゃんとなっきぃが唄う晴れのプラチナ通りは、アルバムの曲でもなかなか大人っぽい歌だと思う。 それをまだ中一になったばかりの舞ちゃんとなっきぃが唄うんだから、表現力がすごく要求される。 そこを二人は頑張って唄っていて、僕は感心させられてしまった。 「ちっさー、私も頑張ってくるね。キュフフ」 「なっきぃも頑張ってね。僕、なっきぃの歌声も好きだから」 「もうお世辞でしょ。でも、嬉しいから素直に受け取っておくね」 なっきぃはすれ違う直前、僕の指先を短い時間だったけど、ギュッと握ってきた。 それは一秒を数えられるほど、長い間ではなかったかもしれないのに、僕にははっきりとわかった。 だって、別れ際に驚いて振り返った僕をみて、なっきぃがにっこりと微笑んでいたからだ。 僕はその表情になっきぃがとても大人っぽくなってきたな、と驚いて目をまん丸にしてみつめていた。 なっきぃ、あんな顔で笑うんだね。 「なっきぃ、追いてっちゃうぞ」 「うん、待って。じゃあね、ちっさー」 なっきぃは先を歩く舞ちゃんを追いかけ、走っていった。 その後姿を見送り、僕はその次の出番を待つ愛理と舞美ちゃんたちに近寄っていった。 あのホテルの件以来、勝手にぎこちない感覚を持っていた僕は、勇気を出して舞美ちゃんに声をかけたかった。 だけど、どうしても一歩が踏み出せずにいる。 そこへ僕が近寄ってきたのを見て、愛理が栞菜を呼んで離れていった。 自然とこの場には僕と舞美ちゃんだけになる。 まさか、愛理は僕に気を効かせて舞美ちゃんと二人きりになるチャンスをくれたっていうのか。 だとしたら、このチャンスを棒に振ったりしたら、愛理には悪いな。 「え、えぇと・・・あ、あのぉ」 「あのね」 驚いた、声をかけようとしたタイミングで舞美ちゃんも僕に声をかけてきたからだ。 二人はそのおかしさに顔をあわせたまま、少しの間固まった後、くすくすと笑いあった。 「ちっさー、こっちのタイミング読んでたでしょ。もう、こっちが話しかけようとしたの台無し」 「舞美ちゃんこそ、僕の考えを読んでたとしか思えないんだけどな。こっちこそ台無しだよ」 「言ったな~『ちっちゃいね~可愛いね』なくせに」 「ちっちゃいは強調して言わないでよ。すっごく傷ついたぞ。グサって」 「ごめん、このあたり?」 「うん、そこらへんだ」 僕は演技で痛がったふりをしたのに、舞美ちゃんはちょっと本気にしたのかお腹のあたりをさすってきた。 悪ふざけのつもりの僕と真剣な舞美ちゃんという、対照的な空気が漂う中、舞美ちゃんが「ごめん」と言ってきた。 僕は何の事で謝ってきているのかわからず、さっぱりという顔をしていた。 そんな僕をみて、舞美ちゃんは「あのホテルの事だけど」と言い出し、鈍感な僕もわかった。 あれは舞美ちゃんを責めているわけではないんだし、謝らなくたっていいんだ。 だって、一般的に考えてみれば異常なのは僕なんだから。 「ちっさー、男の子だからってさけたりしてごめんね。あんな事になっても普通に接してくれてありがとう」 「いいんだ、別に舞美ちゃんが傷つけようと思っていったんじゃないのはわかるから」 「それにしたって、私があの時は大人な対応できたらって何度も思うんだ。まだ未熟だね、私も」 「舞美ちゃん、僕こそもっと大人になるべきだって知ったよ」 「無理に大人になろうとしないで。私はそのままのちっさーが好きなんだから」 舞美ちゃんは照れた顔で、僕の頬っぺたに軽くキスをして「時間だ」と去っていった。 僕はもうそれが信じられず、呆然と舞美ちゃんの唇が触れた部分を触っているだけだった。 まだ完全にじゃないかもだけど、また話しかけられる気がして、飛び上がりたかった。 だけど、この時は嬉しい時は跳びあがることも忘れて、冷静になろうと努力した。 ぼぉ~とばっかりもしていられず、ステージから戻ってきた舞ちゃんに頭をはたかれて正気に戻った。 「ちさと、何してるの。次の準備があるんだから、早くしなよ」 「う、うん・・・」 そうだった、今日はまだまだ出番があるのにこんな調子じゃ観に来てくれた人にも悪い。 そうだ、僕はステージに立って、やることがあるんだからしゃきっとしなきゃだ。 僕は頭を切り替えて、握手会が終わるまでの時間まではさっきのことを一切忘れるよう努力した。 すぐにあのキスが浮かんでしまうかなって思ったけど、お客さんの顔を見ていたら一切忘れて集中できた。 皆が僕らを応援してくれているからこそ、℃-uteは活動していられるんだし、感謝してもし足りない。 一人ひとりのお客さんの顔を見て、『ありがとうございます』と笑って握手をしていく。 皆が楽しそうな顔をして帰っていくのがパワーになって、明日からの活動の源になる。 よかった、今日のアルバムイベントは無事に大成功したんだ、そう思えるだけの成果があった。 次に控えるBerryz工房との合同コンサートは、横浜アリーナから始まって名古屋、大阪でも行われる。 そこでは僕が皆を引っ張っていけるよう、もっと弾けていくつもりだ。 「お兄ちゃん、何だか最近嬉しそうだね」 「えっ、いやだな~合同コンサートが楽しみでしょうがないんだよ。明日菜だってそうでしょ?」 「うん、エッグの皆で℃-uteとBerryz工房の両方を盛り上げるからね」 「よろしくぅ~皆で楽しいコンサートにしようよ」 妹の明日菜に言われるくらい、最近の僕は合同コンサートを前にニヤけてしまっていたらしい。 というのも、いつもは別々にコンサートをして、夏と冬のワンダのコンサートでは一緒になっても、 二組で合同で行うのは初めての事になる。 やっと、僕らもあの七人組に並んでステージに立てるんだ、そう考えたらニヤニヤしても無理はない。 それくらい、このコンサートは℃-uteにとっても、Berryz工房にとっても、いい刺激になるに決まっている。 桃ちゃん元気にしてるかな、相変わらずうるさくしている様子だし、元気なんだろうけど。 映画の合宿で喧嘩もしたけど、最近では顔もスタイルも成長して優しい熊井ちゃん。 熊井ちゃんとも仲良くしたいよ、やっぱりさ。 りぃちゃんと会うのも久々だけど、可愛くなっているし会うのが楽しみだ。 こうして、あっという間に四月は終わりを迎え、横浜でのコンサートになった。 ←前のページ 次のページ→
https://w.atwiki.jp/totegao/pages/24.html
ID これ熊井ちゃん 中の人 ピリリ スカイプ skype_status(piriri901) 所持キャラ imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 ティナ 所持武器 ショットガン サブマシンガン MP5K(初期) アサルトライフル スナイパーライフル サブ USP9(初期) 近接 CU-BK7(初期) 特徴など これらが熊井ちゃんです + Berryz工房 ジンギスカン(Close up ver.-熊井友理奈) Berryz工房 ジンギスカン(Close up ver.-熊井友理奈) + Berryz工房熊井友理奈Ver.「行け 行け モンキーダンス」 Berryz工房熊井友理奈Ver.「行け 行け モンキーダンス」 + 【PV】MADAYADE 熊井友理奈 Ver./Berryz工房 【PV】MADAYADE 熊井友理奈 Ver./Berryz工房 + 熊井友理奈 「ロマンティック 浮かれモード」 HD 熊井友理奈 「ロマンティック 浮かれモード」 HD + 熊井友理奈 - 好きな先輩 茶パ井ちゃん 熊井ちゃん がお~ 熊井らぶ 熊井友理奈 - 好きな先輩 茶パ井ちゃん 熊井ちゃん がお~ 熊井らぶ + 熊井友理奈 渡良瀬橋 熊井友理奈 渡良瀬橋 + 熊井友理奈 恋をしちゃいました! 熊井友理奈 恋をしちゃいました! + 夏のCMコンテスト Berryz工房 熊井友理奈 夏のCMコンテスト Berryz工房 熊井友理奈 + 熊井友理奈 100メートル走 熊井友理奈 100メートル走 + ものすごい友理奈コール ものすごい友理奈コール + シンデレラな熊井ちゃん シンデレラな熊井ちゃん + 熊井ちゃんの関西弁 熊井ちゃんの関西弁 + 占い熊井ちゃん 占い熊井ちゃん + 熊井ちゃんの冷ややかな目 熊井ちゃんの冷ややかな目 + 嫌がる熊井ちゃん 嫌がる熊井ちゃん + ユリナ大爆笑'06 ユリナ大爆笑'06 + ユリナ大爆笑'07 ユリナ大爆笑'07 + ユリナ大爆笑'08 ユリナ大爆笑'08 + 徳永千奈美・熊井友理奈 「21時までのシンデレラ」 徳永千奈美・熊井友理奈 「21時までのシンデレラ」 + 熊井友理奈 嗣永桃子 徳永千奈美 チュッ!夏パ~ティ 熊井友理奈 嗣永桃子 徳永千奈美 チュッ!夏パ~ティ これらが熊井ちゃんが所属するユニット、Berryz工房のPVです。 + 1st - あなたなしでは生きてゆけない 1th - あなたなしでは生きてゆけない + 2nd - ファイティングポーズはダテじゃない! 2th - ファイティングポーズはダテじゃない! + 3rd - ピリリと行こう! 3rd - ピリリと行こう! + 4th - ハピネス~幸福歓迎!~ 4th - ハピネス~幸福歓迎!~ + 5th - 恋の呪縛 5th - 恋の呪縛 + 6th - スッペシャル ジェネレ~ション 6th - スッペシャル ジェネレ~ション + 7th - なんちゅう恋をやってるぅ YOU KNOW? 7th - なんちゅう恋をやってるぅ YOU KNOW? + 8th - 21時までのシンデレラ 8th - 21時までのシンデレラ + 9th - ギャグ100回分愛してください 9th - ギャグ100回分愛してください + 10th - ジリリ キテル 10th - ジリリ キテル + 11th - 笑っちゃおうよ BOYFRIEND 11th - 笑っちゃおうよ BOYFRIEND + 12th - 胸さわぎスカーレット 12th - 胸さわぎスカーレット + 13th - VERY BEAUTY 13th - VERY BEAUTY + 14th - 告白の噴水広場 14th - 告白の噴水広場 + 15th - 付き合ってるのに片思い 15th - 付き合ってるのに片思い + 16th - ジンギスカン 16th - ジンギスカン + 17th - 行け 行け モンキーダンス 17th - 行け 行け モンキーダンス + 18th - MADAYADE 18th - MADAYADE + 19th - 抱きしめて 抱きしめて 19th - 抱きしめて 抱きしめて + 20th - 青春バスガイド 20th - 青春バスガイド(2009年6月3日発売予定) 合計: - 今日: - 昨日: - 名前
https://w.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/754.html
■登場人物 リ*・一・リ 大手製薬会社の重役を父に持つ、天真爛漫で浮世離れしたお嬢様。ボーッとしている半面、喜怒哀楽がはっきりしたところも。 時代劇ヲタで夏焼さん推し。魔女の目(すぎゃさん談)と呼ばれる、深い茶色の瞳がチャームポイント。口癖は「命令よ!(ただし高確率で無視される)」スキンシップは苦手。 (o・ⅴ・) 学園創立以来の天才と言われ、周囲から奇異の目で見られることにうんざりしていたものの、自分を特別扱いしなかったお嬢様に心惹かれる。ちしゃとの本妻(自称)で、ちしゃとは俺の嫁(自称)。 照れ屋でツンデレ。口は悪いがあまえんぼう。 从・ゥ・从 学園の系列大学の体育学部に所属。前生徒会長。爽やか美人で腹筋バキバキ。フットワークの軽い℃天然ゆえ、誰かが引き起こしたトラブルを悪化させる傾向あり。私服はモサモサでフリフリ。 お嬢様をベッドから引き摺り下ろして、早朝マラソン勝負を開催するのが最近のヤジブーム。 ノソ*^ o゚) 風紀委員長兼生徒会副会長という高スペック。特待生。 自称お嬢様の教育係。特技は風紀チェック。もぉ軍団とはライバル(?)関係。 エアギターをかき鳴らし、ヘドバンしながら一人ライブを開催するナイショの性癖あり。 州 ´・ v ・) 学園内大人気ロックアイドルユニット・Buono!メンバー。笑い声が特徴的。 絵と歌が大好きな、心優しいふわふわお嬢様。・・・というのは表向きの顔で、ブラックな笑いを愛する黒愛理ちゃんな一面も。世界のアリカンと宇宙の萩原皇帝のバトルを安全なとこから見守るのが好き。 ノk| - ) 学業優秀者の裏の顔は、とんでもない℃変態。お嬢様の添い寝係。千聖お嬢様大好き。可愛い女の子大好き。男?シッシッ! 学内のあらゆる美少女のデータは図鑑形式で脳内にインプットされている。 舞様とは犬猿の仲と思いきや、よく一緒に行動。 リl|*´∀`l| 学園の系列専門学校で、服飾とメイクを学ぶ。 誰もが振り返るような、華やかでエキゾチックな長身美人。中身は料理上手な泣き虫さんで、将来の夢は可愛いお嫁さん。 寮生のお姉さんとして、わちゃわちゃやってる面々を優しく見守る。 川´・_・) 前生徒会副会長。現在は系列大学の社会学部に籍を置く。 マジメで堅そうに見えるが要領が良く、先生ウケもばっちりな器用タイプ。ダンスが得意。唯一の欠点(?)であるポイズンクッキングは生物兵器並みの殺傷力。 ル ‐ リ 学園の伝説として語り継がれる、(自称)カリスマ美少女アイドルももち。 その独特のファッションセンスと言動で、卒業後もなかさきちゃんの胃を痛めつけ続ける。 孤高の人らしく、気に入った人間にのみ本性を見せる。もぉ軍団リーダーでもぉ軍団リーダー(いずれも自称)。 从o゚ー゚从 現生徒会長。通称まーさママ。 圧倒的な包容力で、大きな熊さんすら手のひらで転がす豪傑。飾らず、誰にでも気さくで平等な性格。愛読書はコ○ン。推理大好き。オバケ屋敷と怪談だけはほんとうにごめんなさい。 ノノl∂_∂ ル 新聞部部長。今時の女の子らしい洗練された美人。とっつきにくそうに見えて、中身は案外おちゃめさん。 Buono!メンバー。お嬢様とすぎゃさんから熱烈に応援される。なんでもそつなく器用にこなすタイプ。勉強は大嫌いだけど目的(めぐぅ)のために、受験勉強こつこつ頑張っている最中。 从´∇`从 新聞部、バドミントン部、料理部、ミステリー研究会、茶道部・・・いろんな場所に籍を置き、気ままに楽しく学校生活を送る自由人。 めんどくさがりな反面、頼られるとはりきっちゃうお調子者。新聞部においては、人懐っこい笑顔で警戒心を解き情報を集めるやり手。 川*^∇^) 黙っていればモデル級長身美女、中身は天上天下唯我独尊。正義感が強く、友達思い・・・だけど、全て俺流。大体間違ってる。 ギャル、チーマー、ラッパー、秘密結社、危ない匂いのするものに感化されまくる。 頭の硬いなかさきちゃんに、世の中のことを教えてあげている最中。もぉ軍団の傘下に子分(少△年)を持つ。 州* o リ もぉ軍団の良心。心優しい女の子。大人しそうに見えて、もぉさんやお嬢様といった変人にも臆することなく意見する芯の強いタイプ。 夏焼先輩の親衛隊長。オリジナルグッズの販売(アンオフィ)、写真コレクション(アンオフィ)、メルマガ配布(アンオフィ)などギリギリな行為をやってのける。可愛いは正義を地でいく残念な美少女。 ノノ∮‘ _l‘) 老舗高級時計店の娘。いわゆる私学のお嬢様。 人当たり良く、物腰柔らかな態度とはうらはらに、常に刺激を求める羊の皮をかぶったオオカミ。面白い人大好き。よく遥ちゃんとつるむ。 ハo´ 。`ル 学園きっての問題児。毎日校舎のどこかを破壊し、反省文と正座が日課。ただし、純粋で友達思いな一匹狼タイプ。 偶然見かけた千聖お嬢様にガチ恋。決して姿を見せず、幽霊だと名乗って接近中。 ノリ・ 。・リ 初等部にして、模範生。有名な模範生。毎日千聖お嬢様に手紙を送り、お姉さまと慕う。 場に応じて、キャラクターを演じ分けるのが得意。なかなか本心をあらわせなかったものの、友達関係に悩み、お嬢様に助けを求めて涙を見せる。 ノソ*・ー・リ 岡井家次女。姉とは対照的にしっかりもの。お取りまきを従えて学園を闊歩する。 ぽわぽわして危なっかしい千聖お嬢様にやきもきしつつ、いつも甘える隙をうかがっている。愛理からもらったシュシュをいつも身に着けている。 リ|* ヮ ) 岡井家に勤務する優秀なメイド。長きにわたる、みやびちゃんとのすれ違いに終止符を打ち、今は絶賛ラブラブ期。キャンパスライフをともにするため、学業とメイド業の両立に励む。 自信家で物をはっきり言うが、愛情深い性格。世界のアリカンのお嬢様への夜這いに頭を痛める。 (執△事) めぐぅより少し年上の若い執事。有萩のサンドバック。いつも胃が痛い。 料理が得意で手先が器用。村上さんコワイ。 ひそかに愛理ちゃんに思いを寄せるも、その思いが成就する気配はまったくない。今までも、そしてこれからも。 (ツバサ) 岡井家長男。自由奔放に育てられた、暴れん坊で生意気なおぼっちゃま。 はぐれ悪魔超人コンビ(有萩)に「寮をクビにするぞ」と脅しをかけるも、あっさりかえりうちに合う。 (ミオン) 岡井家末っ子。みんなのアイドル。 いみはよくわからないけれど、まいおねえたまは、みおんのほんとうのおねえたまになるんだって。あとにねんごぐらいに。どうちてだろう? 从 w )お嬢様の遠縁の親戚。物静かで読書好き。 感受性が強く、未来を予知したり、なくし物を見つける不思議な力を持つ。 周囲との関わりが上手くいかず、一時的にお屋敷に身を置いていたものの、お嬢様やめぐぅとの交流の中で、道を見出していく。 現在は復学し、穏やかな学校生活を送っている。 (少△年) 公立の共学校に通う。基本的にいい人。妄想癖がとんでもない。 バス停で見かけた舞様に一目ぼれ。結果を求めすぎて撃沈するも、まだチャンスあり…?熊井ちゃんの舎弟でもぉさんやアリカンのオモチャ。目下、なかさきちゃんの心の氷を溶かそうと奮闘中。 从*・ 。.・) 不審者。お屋敷の周りを、ロココ調ドレスとママチャリで徘徊する。なんちゃってセレブ。 お嬢様の元婚約者の妹で、ペットショップを経営。ヘビちゃんを首に巻いてお嬢様を追いかけまわす。ストレスが溜まると眉毛を抜き始める。 川*´ c`) 姉妹校生徒会幹部。ぼーっとしておとなしいが、気は強いタイプ。 数年前、お嬢様と仲良くなりかけるも、とある大変なミステイクにより音信不通状態に・・・ |||s・ _・) 姉妹校生徒会幹部。やんちゃでいたずら好きな甘えん坊。 礼拝堂でお嬢様と親しくなり、お姉ちゃんと呼んで懐く。明日菜様のことはちょっぴり敵視。 从*・ェ・リ 姉妹校生徒会幹部。いつも一生懸命。いつもあわあわ。 お嬢様たちの学園の生徒にアイドル的な憧れを持つも話しかけられず、チャンスを伺う毎日。 川 ´‘ _‘|| 姉妹校生徒会幹部。絵画鑑賞を愛する、ちょっと不思議ちゃん。 お嬢様とゆうかりんの確執を案じる。無邪気に人の(おもに花音の)心をえぐる天然スナイパー。 (。・∀・。) 姉妹校元生徒会長。 中等部からトップクラスの成績を維持し、何事も真面目すぎるほど真面目に取り組む努力家。 体育会系で、何かとすぐ円陣を組む。現在は国立の難関大学の経済学部で学ぶ才媛。
https://w.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/760.html
前へ それにしても、なかさきちゃんって押しに弱そうだよなあ。 今だって、ひょっとしてこのまま話しを積み上げて、あたかも既成事実であるかのように持っていったら面白いことになるんじゃないだろうか。 今の彼女のこの表情を目の前にすると、ついつい調子に乗ってしまいそうになる。 それは男の本能的なものなのだ。しょうがないことだ、うん。 そして、僕も男なのだ。 しかも、いま僕の目的は彼女に嫌われる役どころを演じきることなんだ。 調子に乗ったこと言って、嫌われてしまえ。一石二鳥だ。 「僕達はもっとお互いを深く知り合った方がいいんじゃないかな」 「今日の夜はまだこれからだよ」 「長い夜になりそうだね」 ・・・・・ 僕となかさきちゃんの間にある空気が凍った。 いくらなんでも、ちょっと調子に乗りすぎました。その自覚はあります。 なかさきちゃんは思いっきりドン引き顔になっている。 悪ふざけはこの辺にしておこうかな。 そろそろ、シャレじゃ済まなくなりそうだ。 「やっぱりあなたはそういう人間なんですか?」 これ以上無いくらい冷たい声でそんなことを聞いてくるなかさきちゃん。 それで否応無く僕は気付かされた。すでにシャレになっていない件。 冗談が過ぎたようだ。 今のは冗談なんですよ、なんて今更言い出せないほど、目の前の風紀委員長さんは怖い顔をして僕を見ている。 彼女の反応が面白いからって、この真面目な風紀委員長さんに対して、いくらなんでも調子に乗りすぎた。 でも、それでいいんだ。 嫌われるという目的を達成するためなのだ。 これで彼女は僕のことをキッパリとあきらめてくれるだろう。 でも、なんかやっぱりつらい・・・ 顔で笑って心で泣こう。 自己犠牲の僕カコイイ!みたいな、そんな悲壮感に酔っていたのだが、その僕のした演技は予想以上に効果があったようだ。 実際はなかさきちゃん、僕のことをあきらめるとか、そんなところを完全に通り越していた。 いま彼女は僕のことを嫌悪感丸出しで見ているじゃないか。 そう、以前のように。いや、それ以上に。 「舞ちゃんやお嬢様に近づいてきたりして嫌だなと思っていたら・・・ 私にまでそんなことを言ってからかってくるなんて・・・」 「あなたは本当に節操が無い人ですね。そのうえ友理奈ちゃんにも言い寄ったりして。そのことをお聞きしたかったんですけど、それは本気なんですか?」 否定する暇も与えられずに、なかさきちゃんはどんどん僕のことを勝手に決め付けていく。 凄いな、何かそれだけ聞くと僕がものすごい軽薄な男のように聞こえる。 こんな硬派な僕が、そんなことを女の子に言われるなんて。 僕の行動のどこをどう間違えたら、この僕に対してそのような認識になるのだろう。 彼女からどう思われようと、それは僕が意図したことだから構わないのではあるが、いま彼女が最後に言ったことは何だ? 僕がいつ熊井ちゃんに言い寄ったりしたことがあったんだろう? そんな訳の分からない質問、否定するのさえも面倒くさい。 意味の分からないその質問に対し、何て答えるべきなのか思わず黙ってしまった。 だが、沈黙はさらなる誤解を呼んだようだ。 なかさきちゃんの意味不明の質問は続く。 「本当にゆりなちゃんと、その、そういう関係じゃないんですよね・・・?」 「は? そういう関係って?」 「だから、友理奈ちゃんの説明でそれは誤解だったんだと分かったはずなんだけど、やっぱり疑わしいことばかりで」 何の話しだ? 今の話しの、“それ”って、どれなんだ? 意味不明のことを話し出したなかさきちゃん。 小さい声で、状況証拠がこれだけ揃うと、とかブツブツとつぶやいている。 「それに、病院に行くってことは、その、やっぱりそういう心当たりがあるからじゃ・・・どうやら違ったみたいだけど」 だから、“そういう心当たり”って何だよ。 “違った”って、何が違ったんだよ。 僕に分かるように説明してくれ。 って、ちょっと待って? 病院って何だ!? 「あの!病院って何ですか? まさか熊井ちゃん、何か病気なんですか!?」 「何を言ってるの? あなたのせいでしょ」 「僕のせい? どういうこと?」 僕の聞いたことになかさきちゃんは答えてくれなかった。 咎めるような目付きで、彼女が僕をじっと見つめる。 「まるで他人事のように言うんですね」 なんだ? さっきから何か微妙に会話が交わってない気がするが。 僕の理解力が足りないのか? 彼女の言ってることが全く分からない。 「ごめん、言っていることの意味が全く分からないんだけど・・・」 僕の言った言葉を聞いて、なかさきちゃんのその表情はさらに硬化する。 彼女は何かを言おうか言うまいかと悩んでいるようなそぶりだったが、決心がついたのか僕にこんなことを言ってきた。 「ひとつ言わせていただくと、欲望のままに無責任な行動は取らないでくださいね」 欲望のままにって・・・ 何を言ってるんだ、この子は。 「ちょっと、なっきぃ、落ち着いて聞いて?」 この期に及んでその呼び方はまずかっただろうか。 なかさきちゃんは厳しい顔を崩さない。僕はそんな彼女に弁明を試みた。 「もうお分かりだと思うけど、僕はとても真面目な人間じゃないですか。まぁ、自分で言うのもなんだけど」 「そんなの口だけなら何とでも言えます!」 「いや、僕が自分で言ってるだけじゃなくて、僕がいい人だというのは遂に公式設定でも認定されて・・・ 「友理奈ちゃんは私の大切な友達なんです。だから彼女を変なことに巻き込んだりしないで」 僕の言うことを全く聞いてくれないなかさきちゃん。 どうも話しが噛み合わない。 だいたい、彼女は何を言ってるんだ。 変なことに巻き込まれてるとするならば、それはいつも僕の方だと思うけど。 そんな彼女の言ったことに、ついムキになって思わず強めの口調で反論してしまった。 「僕だって熊井ちゃんは大切な友達です。だから、そんないい加減な行動は取ってないという自負はあるから!」 そんな僕を、なかさきちゃんが真顔で真っ直ぐに視線をぶつけてくる。 そのまま時間が止まってしまったかのように、しばし空気が固まる。 じっと僕を直視していたかと思ったら、なかさきちゃんはふっと表情を緩めた。 「そうですか・・・」 「その言葉を、信じます」 良かった。さっきまでの怖い顔から少しは柔らかくなってくれた。 どうやら、決定的に嫌われてしまったということでも無かったようだ。 もう少しこのままなかさきちゃんと話しをしたいな。お互い腹を割った話しが出来そうな空気になってきてる感じがするし。 なかさきちゃんとは何かと誤解や気持ちのすれ違いが多いようなので、もう少しここで彼女と話しを突き詰めておきたい。 それが出来そうなこの機会を逃したくない。 だがそのとき、僕は気付いてしまったのだ。 窓の外に軍団長がたたずんでいることに。 次へ TOP
https://w.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/433.html
前へ 「よし、じゃあ整理しよう。梨沙子ちゃんが引っかかってるのは、学園祭の時にギャルメイクを控えるってこと?それとも、ギャルチームはなっきぃが自ら承認したのに、こんなに早く覆すのは納得できないってこと?」 「・・・・なんか、どっちも違う気がします」 直情型の熊井さんと違って、わりと慎重に言葉を選ぶタイプらしい梨沙子ちゃんは、まだくまくまボイスで騒ぎ続ける熊井さんの口におにぎりを突っ込んで黙らせると、私の方に向き直った。 チョウチョの触覚みたいにくるんと長いまつげが、パタパタと揺れる。 「別に、いいんちょーさんから許可が降りてたって、後でやっぱだめって思ったんなら、それはそれで仕方ないってわかります。それに、学祭の時にあんまり派手にしすぎると、お客さんが驚いちゃうっていうのも、わかってはいます」 「ふむ。じゃあ、そこまで理解してくれてるのに、梨沙子ちゃんの納得いかない部分っていうのは?」 「納得いかないっていうかぁ・・・」 そこで、梨沙子ちゃんは何故か瞳を揺らした。 「梨沙子ちゃん?」 「・・・だって、結局は梨沙子のワガママだし・・・でもでも・・・」 決まり悪そうに、しきりに手遊びを繰り返す梨沙子ちゃん。 正直、私は年下の子の扱いというのがあんまり上手くない。舞ちゃんやお嬢様ぐらい、密に接しているのならまた話は別なんだけど・・・。 どっちかって言ったら甘えん坊気質で、頼られるよりは頼りたい派の私としては、こんな時、どう話を引き出したらいいのかわからない。 「もぐもぐ・・・わ、わひゃった!りひゃこはひゃあ!」 すると、特大の鮭おにぎりをようやく咀嚼し終わった熊井さんが、得意満面で梨沙子ちゃんを指さした。 「な、なんだよぅ熊井ちゃん」 「梨沙子はぁ、ギャルの格好したいっていうかぁ、みやb」 「あばばばばばば」 「もが!ひりょい!りひゃこ!」 なぜか慌てだした梨沙子ちゃんは、2個目のおにぎりをまた熊井さんの口にねじ込んだ。 「みや?・・・・みやび?」 「あばばばばばあのその違うんでsあばばばあば」 「あはは、有名だよ。梨沙子ちゃんのみやヲタっぷりは」 去年の学祭で、愛理の晴れ舞台を見にBuono!のライブ会場に行った時、梨沙子ちゃんが最前で完璧なフリコピをしつつ「前の方の人はマサイ禁止!」「バルログは危ないからだめです!サイは2本まで!」とかわけのわからない専門用語を絶叫して現場を統制していたのは記憶に新しい。 梨沙子ちゃんはあの時、MIYABI NATUYAKIって書かれているTシャツをお召しになっていた。そりゃもう、誰がどう見てもみやヲタでしょうが。 「・・・・ごめんなさい」 「ん?何が?」 梨沙子ちゃんは律儀にも足を正座に直して、沈痛な面持ちで私に頭を下げる。 「だって・・・夏焼先輩の・・・」 「別に、梨沙子ちゃんがみやびのファンでもウチは別に・・・」 「あの、そうじゃなくて!わた・・・あばばばばばばば」 勢いよく顔を上げた梨沙子ちゃんは、なぜか目をまんまるにしたまま、固まってしまった。 「梨沙子ちゃん?」 私の顔を凝視しているのかと思いきや、よく見れば視線はちょっと外れている。 その可愛らしいおめめが捕らえる方向を辿って、背後に目線をやると、目を三日月にしたお嬢様・・・と、噂の人物が並んで立っていた。 「あー、みやだ!おつかれー」 「お疲れ様ー熊井ちゃん。えりかちゃんも、久しぶりー」 「ほんと久しぶりだねー」 予期せぬ来訪者に、私は嬉しくなって、自分の隣のスペースをぽんぽん叩いてみやびを呼んだ。 「ありがとー。・・・梨沙子ちゃんも、お久しぶりー。最近はっちゃけてるよねー!ほら、木曜日の、あの・・・」 「ああ・・・あああ・・・」 歓喜のあまり、だろうか。まるで追い詰められたホラー映画のヒロインのような表情で、梨沙子ちゃんはへっぴり腰でみやびから遠ざかる。 「ウフフ」 そんな梨沙子ちゃんを見て、お嬢様は満足げに笑ってまた定位置に座り込んだ。 「みやびさん、お昼ごはんはもう召し上がって?もしまだでしたら、千聖のサンドイッチはいかがかしら。今日は多めに持ってきていたから、ご遠慮なさらないで」 「えー、いいんですか?それじゃ、このタマゴのをいただけます?」 未だあばばば状態の梨沙子ちゃんと、頑張っておにぎりを咀嚼している熊井ちゃんを尻目に、2人はニコニコしながらサンドイッチを手に談笑している。 ――そっか。お嬢様とは何気にいろいろ縁があって、わりと絡む機会が多いって前にみやびがメールで言ってたっけ。 見た目派手っぽいみやびと、(外見的には)大人しくておっとりしてそうなお嬢様の取り合わせは不思議な感じだったけど、2人には何か特別なつながりがあるようだった。 ――でも、なんでいきなりみやびを連れて・・・? 「・・・ところで、みやびさん」 厚切りのサンドイッチをもぐもぐしながら、お嬢様はみやびの方に向き直る。 「みやびさんは、来週の学園祭では、どんな服装やお化粧をなさるのかしら?」 はーん?なるほど。 梨沙子ちゃんは、敬愛するみやびと同じ着こなしで、学園祭に臨みたかった、と。 すると・・・読めたぞ、お嬢様の意図。 「服装?ですか?」 みやびはお嬢様の言わんとすることがちょっとわからないらしく、首を左右にちょこちょこ傾ける。それを見た梨沙子ちゃんはヘヴン状態で「ハァーン」とか言ってる。・・・いつぞやのアイドルショップでのお嬢様の奇行に負けないキモさですな。 「ええ、学園祭は木曜日でしょう?みやびさんは、どうなさるのかと思って」 「ああ。ギャルの日ですね!・・・んーと」 みやびは少し考え込んだ後、申し訳なさそうな顔をした。 「今回はBuono!があるんで・・・メイクのテイストをロック系にしようかと思っていて。それに合わせて、制服も着崩す程度で、今回は元の制服の様式を大事にしようってももと愛理と話し合ったんです。 せっかくだから、お嬢様たちのメイクと同じようにしたかったんですけど・・・」 「めめめめっそうもござらぬ!あばば拙者共のようなギャルメイクは時代遅れでござる!フヒヒwwwなな夏焼先輩のメイクなどと比べる余地もないでござあばばばば」 「り、梨沙子ちゃん?」 緊張のあまり侍と化した梨沙子ちゃん。真っ白なほっぺたを紅潮させて、みやびの方を見たいんだけど見れない!でもチラチラ見ちゃえ!ウホッwwwやっぱり綺麗夏焼先輩!みたいな顔をしてる。なまじ地顔がかわゆい子なだけに、これはキッツいっスね・・・。 「すぎゃさん、では、来週のメイクは」 「ロックテイストに決まってるでしょうが!ギャルは延期延期!」 「やったー!これでなかさきちゃんの不治の病も完治するね!」 熊井さんにハイタッチを求められて、パチンと手を打ってから、私はやっと安堵のため息を漏らした。 「ふう・・・」 とりあえず、これでなっきぃの大きな心配事は去った。 ロックテイストのメイクとやらも、それはそれで大丈夫か気になるところだけど・・・。 それにしても、お嬢様ったら意外と知恵が回ること。梨沙子ちゃんの気持ちを動かすのに、最速で最善の方法を考えて、さっさと実行に移してくれた。 みんなが自分に学園の仕事をさせてくれないって悩んでいた頃とは大違いだ。小さな体がとてもたくましく見えて、まるで子どもの成長を見守るママみたいに感慨深い気持ちになった。 「あ・・・そうだわ、みやびさん」 ひとしきり動乱が収まってから、お嬢様は三日月の目をスッともとに戻して、微笑に変えた。 「はい」 「ウフフ。実は、1つご相談があるの。大きな熊さんとすぎゃさんも、千聖のお話を聞いてくださる?えりかさんも」 次へ TOP
https://w.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/962.html
前へ 「えーと、それじゃ、青のカードを持っている人、見せてちょーだい!」 生徒会長さんの呼びかけで、私、ユウカさん、カノンさんが、青い“℃”入りのカードを高く掲げる。 「カノンちゃん、すごいよねー。緑のも持ってたんでしょ?しかも、見事にプレゼントゲット!」 「いえいえそんな、デヘヘ。学園ヲタなんで、できる限りプレゼントゲットしたいなと。よくばりでごめんなさーい」 カノンさん、そんなこと言っているけど、私はさっきのユウカさんとの会話で知っていた。カノンさんは、ユウカさんがちさとちゃんからのプレゼントを貰えるように、一緒に探してあげてたんだって。 それでなくても、二人が交わす視線の柔らかさや、ちょっと照れた感じのカノンさんを見ればわかる。・・・いい友達なんだなって思った。 「ドゥフフ、そう、ここからは私だってライバルなんだからね、憂佳!どこまでレジェンドオブカノンの功績を残せるか・・・さあ、まろの物語が幕を(ry」 ――ま、変な人には違いないけどな! 聞けばこの人、全種類のカードを所持しているらしい。参加しない人に声を掛けて回ったとか。何そのコミュ力と執念・・・いっそ、うちの学校に転校したらいいんじゃねーの、そんなに好きなら。 「はいはい、了解です。で・・・まーちゃんは持ってないのね、カード」 「作ってきます!パソコンはありますか!」 「ダーメ。ルールに乗っ取ってやってくださーい。・・・んー、どうしようかな。誰か、まーちゃんを補佐にして・・・」 「NO!まーちゃんと、だーまえの勝負!」 「あはは、初めて呼ばれた。だーまえだって。ねえ?」 特に気分を害した様子もなく、ユウカさんはケラケラと笑って、「花音ちゃん、ちょっとお願い・・・いや、取引が」と呼び寄せた。 途端に、カノンさんの顔がキリッと引き締まって、大人でいうところの“仕事モード”みたいになる。 「取引ね。どういった内容で?」 「青のカード、彼女に譲ってあげてもらえないかな」 「オゥフ、それはなかなか厳しいっすねえ。・・・で、私にはどんなメリットが?」 ユウカさんは背後から、さっきの有原さんのプレゼントを取り出した。 「これ、有原さんのクリスマスプレゼント。ちょっと事情があって、私がいただいてしまったの、ふふふ。ね、まーちゃんさん」 「ムキーッ!」 うお、煽りおった、ユウカさん。大人しそうなのに、結構やりやがる。みずきちゃん系なのか、もしかしたら。 「有原さんの?へー・・・何貰ったの?」 「まだ開けてないけど、たぶん、花音ちゃんは欲しいんじゃないかな、これ」 そう言うと、ユウカさんは唐突に、その真っ赤なラッピングを広げ始める。 「・・・あ、予想通りだ。どうかな、花音ちゃん」 やがて、ユウカさんがよっこいしょと取り出したのは、1冊の辞典のような本だった。 「何これ?げ・・原色・・・?」 「はあああ!原色美少女大図鑑創刊号初回限定ver.!きたああああ」 突如、甲高い声を上げたカノンさんが、ひったくるようにユウカさんの手からその本を奪った。 「こ、こ、こんな国宝級のお宝を・・・有原さん、太っ腹にもほどがあるでしょ・・・」 「何この本、そんな価値あるんすか」 「だってこれもう絶版だったんだよ!?!?!?!?!?有原さん、基本的に再販はしてくれない人だから、もう見れないのかなって思ってた・・・!」 「へー、じゃあ売ったらすげー金持ちになれたりして」 「何言ってんのよ!こんなプレミア本、手放すアホがどこにいるかっての!」 なんでも、この本は有原さんが自分で作成したものらしい。だから、本屋さんには売ってないんだよって生徒会長さんが苦笑しながら教えてくれた。それだけに、ほしい人は頑張って探さないと手に入れなられないとか。 「ちなみに、どんな内容の本なんすか、それって」 「「・・・・・それは知らない方がいい」」 「・・・ッス」 ユウカさんとカノンさんの声が綺麗に揃って、なんとなくそれ以上聞けない雰囲気になってしまった。 「で、花音ちゃん。その本を花音ちゃんに譲る代わりに、青のカードを、そちらのまーちゃんさんに譲ってあげてほしいんだ」 「いいよ!どうぞどうぞって感じ!原色美少女大図鑑ヒャッハー!」 ――あ、こんにゃろ、ちさとちゃんのプレゼントを軽んじやがって!と言いたいところだけれど、あまりにも嬉しそうなカノンさんの様子に、何とも言葉を失ってしまう。 「DDだからね、花音ちゃんは」 「何すかそれ」 「DD,それは、誰でも大好きの意。明確な推しメンはいないか、いたとしてもDD故、Tシャツは複数のメンバーのものを所持しているケースも。ちなみにまーちゃんの推しメンは」 「・・・何言ってるかよくわかんねーけど、お前は妙なこと知ってんな、マサキ」 「えっへん」 胸を張って威張るマサキ。 「でも、いいの?マサキ、泣くほど有原さんのプレゼント欲しがってたじゃん」 途端に無表情になって、サッと図鑑を背後に隠すカノンさん。わかりやすいっつーか、なんつーか・・・。こちらもなかなか、喜怒哀楽の激しい人のようだ。 「まさ、ちさとーのも欲しい!」 「有原さんのは?」 「断腸の思いで辞退させていただくで候!」 「あっそ」 マサキにユウカさん。これで、私にとって、考えの読みづらい二人がライバルになった。 自分らしくもない緊張感を覚えて、喉がヒリヒリと乾くのがわかる。 「それじゃ、クイズの前に1つ聞きたいんだけど・・・憂佳ちゃんは、梨沙子のクイズに参加したんだよね?で、花音ちゃんは熊井ちゃん、と」 「はい、そうです」 「二人は、どんなクイズを出したの?」 ふと考え込むようなそぶりを見せたユウカさんは、少しして、口を開いた。 「菅谷さんは、有原さんのプレゼントだから、有原さんのことを一番好きな人にあげたい、とおっしゃってました。 クイズの内容は、有原さんの好きな朝食メニュー、でした」 「あ、熊井さんは、超マニアックな熊井さんクイズでしたよ!でもこの私、DDの鏡、福田花音の研ぎ澄まされた推理力で(ry」 「・・・・・うん、まあ、熊井ちゃんは熊井ちゃんだから。 で、ふふふふ。そっか、梨沙子、そう言ってたの。優しい子」 ママスマイルで目を細めた生徒会長さんは、その穏やかな表情のまま、こう続けた。 「私も同感。やっぱり、千聖お嬢様のことをしっかり考えてくれる人に、プレゼントを授けたいと思ってるんだ。 だからね、ちょっと趣向を凝らしたクイズにしてみました」 そういうと、生徒会長さんは大きく手を広げて、クルッと一回転して見せた。 「見ての通り、ここには、千聖お嬢様からお預かりしたプレゼントはありません。 私が、“千聖お嬢様に縁のある”場所に隠してきました。 皆さんには、それを探してもらいます。ただし、時間も時間だから、一人1か所までしか探しちゃダメ。且つ、10分以内にはこの場所に戻ってくること」 「1か所というのは、どうやって確認するんですか?」 「うん、それはみんなのことを信じてるから。ルールに乗っ取って、やってくれるってね」 ――すごい。よくわからんけど、やっぱすごいな、生徒会長さんって。 次へ TOP
https://w.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/848.html
前へ 今日もまた夏期講習の教室で僕の前に座っている栞菜ちゃん。 授業前の予習に余念の無い僕に対し、その彼女がご機嫌な声で僕に話しかけてくる。 それは授業前だというのに緊張感のかけらも無い雑談だった。 「昨日のざっくりハイタッチ見た?いやー、面白かったかんな」 授業への集中を高めようとしてるこの時間なのに・・・ 気が散るなあ、もう。 それ、昨日僕も見たけど、あれが面白かったっていうのか、この人は。 下ネタ連発の、あんな下品で不快な番組が。 話しに乗ってこない僕の反応が気に食わないのか、さっそく栞菜ちゃんは僕に絡んでくる。 「オメーの好きそうな番組だから、わざわざこの私が話しを振ってやったのに、何だよその薄い反応は」 「いや、あの内容はちょっと・・・いくらなんでも下品すぎでしょ」 「またまたぁw好きなクセにww」 声高に笑う有原。 いつものように、周りの生徒から呆れ顔で見られているのはこの僕。 「でも、あれはひどくなかった?ゲストのアイドル固まっちゃってたじゃん」 「なに言ってるんだよ。あれがたまらないんだかんな。かわいい子の困惑しているお顔がアップでグヒョヒョ」 何がたまらないのか、僕には全く理解できない。 この人は、ノリがあの番組に出てた芸人さん達と同列なんだな。 そんな栞菜ちゃんと顔を合わせるのも、今日が最後だ(やれやれ・・)。 そう、毎日続いた夏期講習も、ようやく今日で終わり。 実はこの講習のあいだ、僕は栞菜ちゃんを意識していたことがある。 それは講習の授業中に受ける小テスト。 毎回、今度こそ彼女よりいい点を取ってやる、と密かに意気込んでテストを受けていたのだ。 しかし、どうしても彼女には勝てなかった。 僕は、ただの1回も栞菜ちゃんの点数を上回ることが出来なかったんだ。 本当に素晴らしい優秀さなんだから、栞菜ちゃんは。 その点数を見るたびに、この人がどうして・・・?と本当に信じられないんだけど。 テスト返却のたび、返ってきた答案用紙を彼女にひったくられるのだが、毎回毎回有原さんの顔が勝ち誇ったものになる。 それを見て僕は、そのたびに砂を噛むような思いにさせられていたのだ。 だが今日、彼女は意外なことを言い出した。 「でもオメー、だんだん伸びてきてるかんな」 珍しく、本当に珍しく、彼女が美少女の微笑みを僕に向けてくれた。 だが、その爽やかな笑顔を彼女が向けてくるのを見ると、逆に裏があるんだろどうせ、としか思えないのだ。 でも、まぁ本当にそう思います? 彼女にそういって言われると自信につながるな。 あの日・・・・ そう、舞ちゃんに振られてしまったあの日。 あの日以来、僕はその悲しみを勉強に打ち込むことで克服してきたんだ← その成果がようやく今になって表れて来つつある実感を自分でも感じていて。 そして今の彼女の言葉。 あの有原さんが僕を褒めてくれるなんて・・・ 案外あれで男らしい気持ちのいいところもあるからな、有原さんって人は。 実は、この講習で僕の成績が上向いたとしたら、それは僕の目の前にいるこの人のお陰なのかも、と思うところもあるのだ。 この偉そうに振舞う彼女に少しでも追いついてやろうと思って、それがモチベーションとなったからこそ講習にも集中して取り組むことができたのだから。 僕がそんな感謝の念を密かに抱いていると、栞菜ちゃんが言葉をかぶせてくる。 「まぁ、誰のお陰かと言えば、それは私のお陰だかんな。しっかり感謝しろよ、この私に」 自分で言っちゃったよ、この人。 「ま、成績が上がったって言っても、それでも私にはただの1回も勝てなかったけどさ」 サービスタイムは一瞬で終わり、いつもの軽口を叩く栞菜ちゃんにすっかり戻っていた。 僕のことを下に見ているのがモロ分かりのドヤ顔。 そんな彼女の顔が、不意にまた真面目な顔へと変化した。 こうやって表情がコロコロと変わる、そういった喜怒哀楽の表情も彼女の魅力なんだけどね。 本当に面白い人だよ、栞ちゃん。 でも、そんな彼女が次に言ったことは、ちょっと意味不明の言葉だった。 「でも、その調子で頑張るんだね。これならもう熊・・・」 「え?何?くま??」 「なんでもないかんな。気にスンナ!」 気になるに決まってるだろ。わざとやってるよね、この人。 熊井ちゃんか。 あの人は、この夏休みちゃんと勉強とかしているんだろうか・・・ ・・・・してないだろうなあ。 このところしばらく熊井ちゃんに会ってないな、そういえば。 この夏休み、彼女は毎日何をしているんだろう? 次へ TOP
https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/2.html
本編 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 番外編 千聖ノート (o・ⅴ・)の妄想 舞ちゃん編Ⅰ章1 2 舞ちゃん編Ⅱ章1 2 りーたん編1 2 3 4 56 7 8 9 1011 12 13 桃ちゃん編1 2 3 4 56 7 8 9 1011 12 13 14 舞ちゃんとアーッ編1 2 3 4 5 明日菜編① 愛理編1 2 3 4 なっきぃ編1 2 3 4 明日菜編② 茉麻編1 2 3 FOREVER LOVE 千奈美編1 2 3 4 56 7 8 9 舞美編1 よろセン愛理編(仮)1 クリスマス特別編 奥様茉麻編1 2 3 4 56 7 8 9 1011 12 13 岡井少年の日常 世界迷作劇場 靴磨きの岡井少年1 2 3 4 なきまいまいみの誕生日1 2 3 4 5 6
https://w.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/932.html
前へ みぃたんの恋愛相手。そりゃ、できるならアタシが(ryだけど、百歩譲ってそれを男性とするにしても、これはあんまりだケロ! だって、この!このみぃたんのパートナーになるんだよ!?最低でも、並んで歩いているだけで絵になる人じゃないと、私は絶対に認めるわけにはいかないの!(ケロキュフッ) 「・・・あ、あのね、みぃたん」 「うん?」 「絶対、うまくいくはずないから、そんなの。みぃたんらしくない。 考えてもみて。20代の恋はもっとさわやかに、海沿いの砂浜を洗いざらしの白いシャツで走っていくケロ。おそろいのイルカのペンダント、アコースティックギター・・・」 「あはは、なっきぃ、昭和―とかいってw」 「ギュフーッ!!!」 私の絶叫を笑顔で聞き流したみぃたんは、「でもね、なっきぃ」と少し声のトーンを落として続けた。 「きっと、秘密の恋になってしまうから、海やペンダントは難しいかもしれないね」 「お、おう」 「苦しいこともあるだろさ。悲しいこともあるだろさ。だけど、二人には愛を貫いて行ってほしいと思うの」 みぃたん・・・あんたって人は。そんなキラキラした純粋な瞳で、愛を語るなんて。 でも、「二人には」って。まるで他人事みたいな言い方だ。天然さんの考えることってよくわからない。それに、大体・・・ 「みぃたん、それで結局、どっちを選ぶの?」 「選ぶ?え、そんな。選ぶだなんて。私はあの男の子も若執事さんも、両方・・・」 「両方て!!!」 再び飛びのいた私の頭が、手すりにゴイーンとぶつかる。 と、とんでもないこと言いやがる、みぃたん・・・。そりゃ、その美貌なら、ちょっとした舞美コロニーを築けるぐらいには、男性をはべらせることができるだろう。 いや、男性に限らず、老若男女、まるで強力な磁石のごとく、みぃたんの周りにはどんどん人が集まってくるだろうから、ちょっとした小国を築くことだって可能かもしれない。 しかし、ここは日本。一夫一妻。いかなみぃたんでも、許されることではない。 あの男子・・・はどうでもいいとして、人の良い若い執事さんが、絶対に100%釣り合わないΣ(執△事;)みぃたんとの恋愛に苦悩するというのも、胸が痛むところだ。 「もう一度、よーく考えて。どちらか一人、選ぶことはできないの?」 すると、みぃたんはキョトンと目を見開いて、小首をかしげる。 「ん?だって、どちらかを応援するっていうことは、結果的には二人を応援するってことだよね?選ばなきゃだめかな?」 「・・・・・・・みぃたん、あのさ、さっきから何の話をしているの?」 ここへきて、私はやっと、自分とみぃたんの会話がかみ合っていないことに気が付いた。 いくら℃天然とはいえ、成績優秀者のこのお方が、自分と他人の区別がついていないようなふわふわした喋り方をするはずがない。 そして、私の疑問は、いつもの大型犬スマイルのみぃたんからの一言によって、ある意味完全に払しょくされることとなった。 「何の話って?だから、交際しているんでしょ?あの男の子と、若執事さんが!」 「ンギュフゥ!?」 どんな発言が来ても冷静に努めようと身構えていたから、かろうじて絶叫は防ぐことができた。 な、なるほどね・・・みぃたんがあの男子と若執事さんの間で揺れていたんじゃなくて、みぃたんは、二人の恋愛を見守っている立ち位置なんだ。 「・・・いやいや、でも、なんでそんな風に思ったの?」 私の知っている限りでは、あの二人が特別に仲がいいなんてことはなかったはず。 っていうか、そもそも何か接点があるのか? こんな大ニュース、例えば栞ちゃんが耳にしていたら、もう速攻でお屋敷中にスピーカーしまくるだろう。あるいは、【誰得】少×執を見守るスレpart799【アッー】を狼に云々 「むふふ。この情報はねー、熊井ちゃんから提供してもらったんだよ!」 「ゆ、友理奈ちゃん!?」 それは、予想だにしない人物の名前だった。 あの男子といえば、友理奈ちゃんの軍団のなんでも屋さん的存在だったはず。 当然、友理奈ちゃんはあの男子のことはよく知っていることだろう。。しかも、彼女はこういうことで。面白がって嘘をつくタイプではない。いつもマジレス。真実の口。ということは・・・ガ、ガチっすか。これ・・・ 「それで、恋にルールなんて、ないんだね、と」 「でしょー?もう、びっくりしちゃって!でも、うまくいくといいよねー」 ――いい、のか?本当に。 いや、私としては、あの男子が寮のみんなの周りをウロチョロしないでくれるのは、願ってもないことなんだけど。でも、なんか・・・ 「あはは、なっきぃ、あの男の子と仲良しだもんねー。ちょっと寂しかったり?とか言ってw」 「なっ!全然仲良くないし!もう、みぃたんてば!・・・ねえ、でもさあ、友理奈ちゃんは、具体的になんて言ってたの?その、あの男子が、友理奈ちゃんにそう報告したのかな」 「んーとね、この前、熊井ちゃんプレゼンツで、梨沙子ちゃんのサプライズバースデーイベントをやったらしいのね。 その現場に、あの男の子と若執事さんも駆けつけたらしくて。二人でラブラブだったんだって!キャー!!」 バシッと背中を叩かれて、油断していた今度はガラスのテーブルにおでこをゴイーンとぶつける。 そのまま硬直する私に構わず、みぃたんは恋する乙女のごとく、キャッキャとはしゃいだ声を上げていた。 「すごいね、なっきぃ!」 「キュフゥ・・・」 ――夜。 食事の後、私は愛理の部屋を訪れていた。 「・・・と、言うわけで、愛理、何か知っていたら教えてほしいんだけど」 「ケッケッケ、さすが舞美ちゃん。いや、熊井ちゃんもか」 Buono!の現場で熱愛発覚(?)したのなら、当然メンバーも、それを目の当たりにしていたはず。 そう思って、愛理に話を振ってみることにしたのだ。 「珍しく訪ねてきてくれたと思ったらぁ~・・・私とふつーにおしゃべりしたかった、ってわけじゃないのねぇ~」 「あうあう、そんなイジワルを言わないでほしいケロ」 しかし、今日は黒愛理モードが発動しているらしい。肩をすくめてケッケッケと笑う目が、鈍く光っている。 これは出直すべきか、と身構えていると、「ああ、そういえば」と愛理がおもむろに携帯を取り出した。 「ライブの翌日かな?熊井ちゃんからこんなの送られてきたんだけどー・・・関係あるんじゃない?」 そんな言葉とともに、差し出された画面を覗き込んだ私は、無意識に「・・・・・なんじゃこれ」とつぶやいた。 “ライブお疲れ!この画像、どうかな?” そんな一言とともに添えられていた画像。 蛍光カラーのピンクのハートが、ぎっしりと画面を覆い尽くしていて、目がチカチカする。 そんなメルヘンでファンタジックな背景を抱え、真ん中に存在しているのは・・・たしかに、あの男子と、若執事さん。 二人並んでいて、至近距離でお互いの目を見つめ合っている。予想外というか、予想以上のシロモノに、私の脳はしばらく固まってしまった。 「何このスタンプ文字・・・ゥチラのLOVEはぇいぇんだょ?ば、ばかじゃなかろうか。え、これあの男子が作った画像なの?それとも若執事さん?」 こんな、イマドキ中高生のカップルでも恥ずかしくて作らないような画像を・・・。ラブラブな時は周りが見えなくなるっていうけれど、もうそんなのが通用する年でもないだろうに。 「これが友理奈ちゃん経由で、みぃたんの手にも渡った、という」 「ケッケッケ、でもびっくりしたよぅ。まさか舞美ちゃんにも送っていたとはねー・・・」 「ふーむ」 私は改めて、その画像をじっくりと眺めた。 「お、気に入っちゃいましたか?ケッケッケ」 「ち、違うし!だって、なんかおかしいよ、これ!」 画像を表示させたまま、私は自分の携帯を取り出した。 手早く短縮ダイヤルを押して、ニヤニヤしてる愛理を横目に、室内にコール音を響かせる。 “もしもーし、なかさきちゃーん?” 「うん、あのさ。夜分遅くに申し訳ないんだけどね」 “えー?熊井親分?てれるなー!” 「あのね!ちゃんと人の話は・・・ま、まあ今はいいや。友理奈ちゃん、私のケータイに、画像送ってほしいんだ」 “画像?いいよー、何がいい?スケバン刑事ゆりな?それとも夕焼け番長熊井?” 「ち・が・う!みぃ・・・舞美ちゃんと愛理に送ったでしょ?あの、あの男子と執事さんの・・・」 “あー!あれね、どう?いいでしょ!あれ撮った時さー” 「あー、いいからいいから。いい?友理奈ちゃん。加工前の画像を送って?ね?OK?じゃ、切るよー」 手早く通話を終えると、私は1つため息をついた。 「おー、手慣れてますなぁ。さすが伝説の風紀委員長殿。ケッケッケ。なかさきちゃん時代からは考えられぬ・・・」 「そ、そりは言わんといてぇ!」 二言三言いじられているうちに、すぐに私の携帯がメール着信の音を奏でた。 友理奈ちゃん、生徒会のお仕事も、これぐらい迅速にやってくれてたらよかったのに。 “あのLIVEの日・・・それが、俺たちのLIVE(生きる)意味を与えてくれたんだ・・・。決して交わることのない、孤独な魂が惹かれあった時、禁断の扉が(ry” 「なにこの小説!誰がこんなの頼んだケロ!」 あ、頭痛くなってきた。メールの本文はさらっと無視して、送られてきた添付データを確認する。 「ほーら、やっぱりね」 「ケッケッケ、お早いネタバレでぇ~」 「加工前の画像で」という私の指示を(珍しく)聞いてくれた友理奈ちゃん。 ギラギラハートや愛のメッセージを完全に取り去ったその写真は、私の想像通りのものだった。 「これ、二人でビデオカメラいじくってるだけじゃん!」 そう。 見つめ合っていると思しき二人の真ん前。特大ハートで隠された部分には、三脚で固定されたカメラがあったのだ。 おそらく、二人がかりで操作している際に、たまたま至近距離で目が合っただけだったんだろう。その瞬間を、どういう意図があったか知らないけれど、友理奈ちゃんが激写して加工した、と・・・。 「もー・・・あんまりびっくりさせないでほしいケロ。ったく、友理奈ちゃんめ!」 「ケッケッケ、まあそう怒らずに。聞いた話だとね・・・」 そう切り出して、愛理が語ってくれた、ユリナクマイの狙い。 実は友理奈ちゃん、件のBuono!シークレットライブをUSBに落として、販売しようとしているらしい。 お金儲けなんかじゃないよ!うちは、この素晴らしいステージを、世界中の同志と共有したいだけ!あ、でも何か特典がついてたら、もっと売れるかも!だけど誤解しないで、これはお金儲け(以下無限ループ) そんな実に胡散臭い速攻USBとやらに付ける初回特典・・・それが、この三文BL小説&あの男子と若執事さんの画像の予定だったらしい。 「ケッケッケ、熊井ちゃん、ブッ●オフで“ソッチ系”の本にハマッちゃったらしくて、毎日立ち読みしに行ってるみたい」 「買えや。・・・じゃなくて、そ、そんな理由で・・・。いくらあの男子とはいえ、筋は通すのがオトナのオンナ(キリッ)。こんなものが拡散されてごらん。インターネッツに画像をバラまかれるかもしれない。情報化社会は怖いんだから! 販売前に気づいて良かったぁ。早速特典の見直しを要求するケロ!」 「頑張り屋さんだねー、なっきぃ。ケッケッケ」 いそいそと友理奈ちゃんにメールを送信する私を、未だニヤニヤ顔の愛理が眺めている。 そこで私はいったん手を止めて、ちょっとした質問を愛理にぶつけてみることにした。 「・・・愛理、さあ」 「うん?」 「愛理はこの友理奈ちゃんのロクでもない話、信じたの?」 愛理は少し目を見開いて、何も言わずに小首をかしげて見せた。 「どして?」 「いやー・・・ほら、ねえ?」 だって、若執事さんって、どう考えても、愛理ちゅわんのこと・・・ねえ? いくら恋愛ごとに免疫のない寮生にだって、そのぐらいはわかる(みぃたんはちょっとアレですが)。 私がみぃたんから話を聞き、あの男子と若執事さんのツーショットを見て、違和感を覚えたのだって、愛理のことがあったから。 それぐらい、若執事さんの思いというのは、大変わかりやすいものだ。ならば、当事者である愛理だって、その気持ちに気づいていないことはない・・・はず。 だけど、この可愛い外見の後ろから、ドス黒いオーラを放出している彼女に、ストレートにそれを問う勇気は私にはなかった。 「私は別に、お二人が付き合っていたとしても、いいんじゃないかなあと思ったけどねぇ」 「ああ、そう・・・」 「だって、その方が、面白いじゃない?ケッケッケッケッケ」 愛理は心底楽しそうにそう言うと、何故かくるんとターンして、その場でふわふわと踊りだした。 その背後、本棚に、いわゆる“BL”と呼ばれるジャンルの文庫本数冊が、綺麗に鎮座しているのが見える。 ――そ、そっち系も嗜んでいるとは、愛理、恐ろしい子!そりゃ面白いよね、身近にそういうサンプルがあったら! 「ち、ちなみに・・・みぃたんの誤解を解いてくださる気は・・・」 「ん?でも舞美ちゃん、思い込み激しい方だから。難しいんじゃないかなあ」 それに、このままの方が面白いしね。ケッケッケ。というのは、私の空耳でしょうか、愛理様・・・キュフゥ・・・。 「私の予想だと、舞美ちゃん、そろそろみんなにこの画像と熊井ちゃんの小説を転送し出す頃じゃないかなあ」 その発言とほぼ同時に、私と愛理の携帯がメールの受信を告げる。 もう、ほんと、みぃたんて・・・愛理って・・・。私はへなへなと座り込んで、力なくキュフフと笑った。 「私たちにだけ、ってことはないだろうしねぇ。きっと栞菜や、舞ちゃん・・・ああ、もしかしたら」 「おじょじょじょ!ギュフーッ!!」 「まあ落ち着いて、なっきぃ。お嬢様宛てのメールははぐれ(ryが検閲するから、問題ないよ。 どうせ一斉送信されちゃったんだろうし、少し時間をおいてから、食堂をお借りして、みんなに顛末報告をすればいいんじゃないかな?」 かな?って、どうせそれをやるのは、アナタじゃなくてアタシだろうに・・・キュフゥ・・・。それに、寮生だけならまだいいけれど、最悪の場合、学園関係者の皆様方にまで流れていたら・・・! 「ほんと、面白いね。なっきぃも。ケッケッケ」 「キュフゥ・・・」 私なんて何も関係ないはずだったのに、天敵のあの男子のために、私が一番オロオロしているこの状況。 若干へこみつつも、これからの釈明会に向けて、力なくノートにペンを走らせるのだった。 (執△事)<おや、村上さんからメールだ。珍しい (執△事)<こ、これは!?噂のボーイズうんたらかんたらという小説! (執△事)<・・・ふむ。なかなか感動的な内容だったなあ。ライブハウスで出会った二人、か。おや?画像ファイルが・・・ (執△事)< 从・ゥ・从<ああっ若執事さん!私、応援しますから!ほらっ握手!(バキゴシャグキッ) (執△事)<アァ~スゴイヨ~スゴイワ~・・・ ノソ*^ o゚)<し、執事さぁーん!!気を確かに! 次へ TOP